南アフリカのベネズエラという国の北西に位置する “マラカイボ湖”
この湖は、落雷の数が世界最多と言われています。
なぜこんなにも落雷が多いのでしょうか?
今回はこの湖の雷の特徴と原因について取り上げます。
マラカイボ湖の雷の特徴
恐るべき落雷の本数
世界最多とは書きましたが、いったいどれくらいの本数か想像できますか?
その数、なんと1時間に3600本です!!
1秒に1本落ちてる計算になります!
私たちがこうしてる間にもドカドカ落ちてるってことですかねー…
この圧倒的な落雷数で、2014年に稲妻世界最多でギネス世界記録に認定されました。
マラカイボの灯台
https://youtu.be/dnBASivx-T4
マラカイボ湖では音の鳴らない雷が発生します。
この湖でピカピカと発光するだけの雷は、古くから航海する人の目印となっています。
まるで灯台のようなので、「マラカイボの灯台」と呼ばれているんですね。
雷ってよりかは稲光って感じなのでしょうか?
ちなみに音がない理由は、現在科学者が解明中のようです。
マラカイボ湖の雷の原因
ではなぜ “マラカイボ湖” でこんなに多くの落雷が発生するのでしょうか。
雷の仕組み
まずは、雷が発生する仕組みについて簡単に説明します。
落雷という現象は、静電気の放電によるものです。
静電気が発生して放電されるまでの流れは以下の通りです。
①水蒸気が雲を作る
②雲は空高く上がると氷の粒となる
③粒がぶつかりあって静電気が発生
④静電気は雲に溜まっていき雷雲となる
⑤雲の下側に溜まった “マイナスの電気(負電荷)” が、地面に “プラスの電気(正電荷)”を引き寄せる
⑥溜まりきった雲の中にある負電荷が、地面の正電荷に引き寄せられて一気に落ちる
これが雷が発生する一連の流れになります。
マラカイボ湖の雷の原因
雷が発生する原理を少し知った上で、普通の雷の原理とどう違うのか見ていきましょう。
①マラカイボ湖では大量の “メタンガス” が放出され続けている
②メタンガスは、上空で “水素“と “炭素“に分解される
③”中間子”と呼ばれる粒子に、分解された水素が入り込むことによって、水素が核融合を起こす。
④核融合によって多くの電気エネルギーが放出される
これがマラカイボ湖の雷の仕組みになります。
普通の雷は静電気による放電が原因ですが、マラカイボ湖の雷の元は核融合で生まれた電気エネルギーなので、他の地域より雷が激しいということになります。
まとめ
少し難しい説明になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
マラカイボ湖の雷の原因は、完全には解明されていないので、またこれから新しい説が出てくるかもしれません。
このマラカイボ湖が、2015年11月11日(水)に “水トク!「アイ・アム・冒険少年」” でテレビに取り上げられます。
雷多発の原因の説明もあるようなので、気になる方は要チェックです!